黒板にめあてを書いている間には、早い子どもと遅い子どもとの間にスピードの差ができ、それが隙間の時間となって速く出来た子どもの気持ちを下げてしまうことがあります。

速く書けた子どもが背筋をピンと立てて終わる子どもをじっと待っている様は、見た目には整然としていいかもしれませんが、必ず綻びが出てきます。

ピンと立てられない子どもたちがざわざわとし始めたり、動き出したりします。

こういうことが何時間も積み重なっていくと、そのうち背筋をピンと伸ばしていた子どもたちまでがだんだんとやらなくなってくることがあります。

これは、学級が乱れていく第一歩です。
速く終わった子どもたちにはそれなりの活躍の場が必要なのです。

あるクラスでは、速く終わった子どもが挙手をし、めあてを声高らかに読み上げます。読み終わった瞬間に他の子どもが挙手をし、今読み上げた子どもが次の子どもを指名します。
こうして、活躍させている間に、教師は子どもの進行状況を見てまわることができます。

また、めあてを教師よりも先に書き終わらせるという指導の工夫もあります。

教師はワンセンテンスごとにめあてを言い、それをわざと少しゆっくりと黒板に書くのです。
こうすると、速い子どもと遅い子どもの差がさほどつきませんし、ほとんどの子どもが教師より速く書き終わり達成感を得ることができます。

また、かんのいい子どもの中には、先に自分でめあてを予想して先回りして書いてしまう子どももいます。そういう子どもも、自分が書いためあてが正しかったかどうかわくわくしながら教師が書いていくものを見つめているので、すきま時間にはなりません。

何をしていいかわからないすきま時間をつくってはいけません。
ちゃんと出来ていた子どもたちまでもがほころび始めるのがこわいのです。

テストを出した後、どうするのか。
給食の準備の時間に何をするのか。
帰りの準備の時間を何分でおわらせるのか。

教室では、何をするにも様々な工夫ができます。
そこにやりがいがあります。

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