きょう,「知的生活ネットワーク」にこんな記事を書きました。

  どのようにしたら「量満ちてこそ質が高まる」を起こせるのか | 知的生活ネットワーク

量の積み重ねが質に高まるということはよく言われますが,ただたくさんやるだけではだめで,一つ一つの完成度を上げ,さらに積み重ねた了を捨て去り(とらわれず)新しいことに挑戦していくことが大事,という内容です。

教師の授業にそのままあてはまります。

私たち教師は年間1000時間近い授業を行います。

  飛行時間1000時間のパイロット、授業時間1000時間の教師 | 知的生活ネットワーク

この1000時間を単にこなしていたって,授業技術は高まりません。
教師を10年やって,いくら「授業時間10000時間の教師です」と,パイロットのように言っても,そく授業技術が高い教師ですということにはならないのです。
教師の授業においては,量は質に簡単には転換しません。

ですから,1時間1時間の授業の完成度を上げる努力をし,
それで成功したから次も・・・と思わずもっと新しいやり方を工夫しよう,
ということを続けていかなければならないんです。

1日6時間分の授業の準備なんて,今の学校現場では夢のまた夢です。
5時近くまで会議があって,勤務時間終了後にならないと,授業の準備ができないという現実があります。
そうかと思うと,調査やレポートをかかなきゃなりません。
書いていると,保護者からクレームの電話がなります。
対応しているうちに,身も心もぐだぐだになってしまいます。

・・・が,それでも自分に可能な限りやる,ということをしないかぎり,授業の腕は上がらない。
それは悲しいほど現実。

可能な限りでいいのです。
ほんのちょっとでも,前進したいものです。

わたしも そうしていきます。
いっしょにがんばりましょう。

farmer2016