アドバルーンをあげる子どもたち

新年度になり,新しいクラスでの学級経営が始まりました。
子どもたちは「今度の先生はどんな先生かな」と様子を見ています。
時には,わざと離席してみたり,教科書を机上に出さなかったり,友達に話しかけたりするなど,「アドバルーン」を挙げる子どもたちもいます。そうしながら,こちらの出方を測っているのですね。

教師の方は,最初にきちんとさせておかなければ大変ということで,学習規律をいかに徹底させるかということに全力を傾けます。
姿勢,ものの準備,勝手に話をしないなど・・

しかし,なかなかアドバルーンを上げるのをやめてくれない子どももいます。

いつの間にかその子どもにかかりきりになり,だんだんほかの子どももしらけて一緒に騒ぎ出す・・ということからクラスが崩れていきます。

どうしても気になる子どもはいるものです。
でもその子にだけかかわっていると,他の大勢の一生懸命にやる子どもがはなれていきます。
やはり,「だまっていて手のかからない子」にこそ,一生懸命に声掛けをしなければなりません。

よく観察していると,アドバルーンを上げる子供も,こちらのちょっと知的な発問には,「ん・・・」と耳を傾けます。そして何やらぶつぶついったり,ノートに書いてみたりします。
そういう時を見つけて「承認(ほめるのではなく」してあげることを積み重ねると,だんだん,他の一生懸命にやる子どもたちのなかに埋もれていき,いつのまにかアドバルーンを上げない子に代わっていくことがよくあります。

結局,「ん?」と飛びついて,夢中になって勉強したいのです。

授業中にたったひとつの「珠玉の発問」を考えておくだけで,1日のうちに「ん?」という知的な興奮を6回味わえます。

子どもたちがざわついていて困る,いくら学習規律をしっかりしつけようと思ってもうまくいかない,という方は,知的で「あれ?なんでだろう」と子どもが思うような発問を,ぜひ積み重ねてください。
同時に,一生懸命にがんばる目立たない子どもたちを励まし,笑顔で承認してください。
この,大多数が一生懸命にやり続ける限り,大丈夫です。


結局おもしろい授業をすることにつきます。


本を出版しました。

現地児童相手の授業で,ジタバタしながらなんとかおもしろい授業をつくろうとしていました。
私のシドニー派遣教員日記