4回目の記事となります。今回まで「教室ツーウェイNEXT創刊2号」からです。

04263



p96にとても大事な記事がありました。

さまざまな非認知能力があるなかで、この子に欠けているのはいったいどの能力であろうかということを見とって整理しなければならない、という記事です。

これはとても大切なことだと思います。
ここをおろそかにすると、何でもかんでも足りなく見えてしまい、あれもしなければ、これもしなければ、とあれこれ試してしまったり、その場での思いつきで恣意的に行った方法を「非認知能力を身につけるため」といってしまったりすることが起こりそうだからです。

新聞で痛ましい幼児虐待の記事を読むとき、「こどものしつけのため」という理由がよく述べられていますが、それと似たように、何をやっても非認知能力ですましてしまう事が起こりえます。

例えば、子どもが教師の一方的な説明を聞くだけの授業があったとして、「いや、これは子どもの我慢強さを鍛えているのです」といったような。

このような「お門違い」なことが行われないためには、整理が必要なわけです。

本では、

「この子は、自分を振り返ることが出来ない。自己認識が欠如していると言える。だから自信がなくてじっくりと自分に向き合うことが出来ない。だから、リーダー経験をさせて成功体験をさせ、自信をつけさせて自分とむきあえるようにする」

「この子は、自分に甘い。負けを受け入れる心の余裕がないから、五色百人一首という勝ち負けがはっきりしていて言い訳が出来ないゲームを通して負けを受け入れる経験を多くさせることで自制心を伸ばす」

というような例が述べられています。

このように、一人一人の子どもについて非認知能力を高める方法を、その子の実態を元に考えていくことが出来ればよいと思います。

なかなかそういう見とりや、方法の準備などをする余裕がないところですが、心の片隅に「この子のこんな姿は、何らかの非認知能力を鍛えれば改善するのではないか?」という視点を持っておくと、私たちの教育はより先が見えるものになりそうだと思いました。