教師の読書には以下の3通りがあると考えています。
- おいかける読書
- 深める読書
- 豊かにする読書
おいかける読書とは
時事,教育界のトレンドをおいかけることです。
今の教育の動向を知っていなければなりません。それは単にニュースとして知っているだけでなくある程度詳しく知っていたいものです。
そのためには、教育雑誌を1冊とっておくことが望ましいと考えます。
自分の属する学年や教科について総合的に書かれた雑誌の他に、できれば総合的な教育雑誌に目を通しておくと、各県や市の教育委員会からおりてくる様々な教育施策についての理解が深まりますし、自分の授業や学級経営にすばやく反映させていくこともできます。
このように、教育に関する動向についての知識を得る読書のことを「おいかける読書」ととらえています。
深める読書
これは、自分の専門とする教育に関する分野の識見について、より詳しく学ぶ読書です。
教科や総合、道徳などの領域に関する専門性
学び合いやアクティブラーニングなど、教育の質をより高める現代の教育のキーワードになっている分野についての専門性
心理学や特別支援など、現代教育の課題となっていることへの専門性
そのような、「私の拠って立つある分野」を自分の専門分野と見極め、ひたすらそのことについて書かれた書物を読み深めて行くことです。
それを「深める読書」ととらえています。
豊かにする読書~「明日の授業には関係の無い」本
教師は、子どもの前に立つ以上、人にものを教える者としての人間性が必要です。
いつの時代であっても、教師は労働者であると同時に「聖職である」という気構えは持っている必要があります。
そこから醸し出される豊かな人間性に子どもはこの人から学ぶのだといううれしさと信頼を持ってくれるのだと思うのです。
そのために、古今の様々な本に触れて、自分のものの見方、感じ方を広げ深める読書をしたい者だと思います。
この読書には、昔の教師達の書いた教育上の古典があげられます。自分の教育観を深めてくれます。
また、現代・近代文学、古典、歴史(文化史、科学史、数学史なども含めて)など、「明日の授業には関係の無い」本が、自分の土台を形作ってくれます。
ぜひ、そのような自分の教師としての土台を作ってくれる豊かな読書をしていきたいなと思います。
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