9月13日 №73
いよいよ運動会の練習にも力が入ってきました。普通のムカデリレーを,大陸横断鉄道の名前にしてみたり,大玉運びを,アボリジニーの伝説「ドリームタイム」にしてみたり。
ネーミングの楽しさをたっぷり味わう練習となりました。
運動会の練習4「ドリームタイム」
これだ。今年の低学年の学年競技(ゲーム)の名前はこれに決まり!
一体どういうことをするのかと言うと、子どもたちが4人1組で手をつないでこれを「ブーメラン」とし、レインボースネークを模したジグザグの道を走ってエミューの卵(赤白の大玉)を安全な所に移す。そしてブーメランはまた、戻ってきて次のブーメランにタッチと、こういう競技だ。
何の事は無い、日本でよく行われている大玉運びと手つなぎリレーを合体させたものであるが、やっている本人たちが「それっ!早くブーメランを作れ!」とか、「エミューの卵を安全な場所に!」などと思ってやっているところが、日本人学校低学年流の大玉運び+手つなぎジグザグレース「ドリームタイム」なのである。
ネーミングは、昨年の中学部の競技「インディアンパシフィック対ザ・ガン」と言うネーミングに影響を受けている。内容は要するにムカデレースなのだが、それをオーストラリアで行うとこうなるんだよと言ってるような感じがした。ムカデが大陸横断・縦断列車に見えてくるのである。ただのムカデレースをオーストラリアで行う価値はこのネーミングにある!と痛感。
ちょうどアボリジナル文化発表会のあった後で,子どもたちもブッシュダンスなどに見られるアボリジナル文化に対する関心を持っていたので、この路線で行こう、と低学年の先生と話し合ってきたのである。
大玉をエミューの卵に見立て、ジグザグに走るコースを、トーテムの1つであるレインボースネークに見立て、走る子どもたちをブーメランに見立て…。
カンガルーまで登場するんじゃ、これはもう「ドリームタイム」しかない。
子どもたちはバトンの代わりにタスキを渡す。はじめは,はバトンを「デジュリドゥ」に見立てよう、なんて言っていたのだが、バトンを持たせているとエミューの卵が運べないのでたすきにした。
目下、このたすきを何に見立てようかと子どもともども楽しんでいる。
国語「小さなねこ」初めての漢字
初めて漢字が出てきた。
「小」と言う字だ。
子どもたちは「知ってる!」「読める!」「書ける!」と大騒ぎ。まだ、知らない子たちがそれこそ小さくなっている。知っている子どもの数を調べているみると8人であった。半分近くの子が知っている。
この時期になると、子どもたちは字への興味からいくつかの漢字が読んだり書いたりできるようになっているようだ。
自分の名前を漢字で書ける子どももいる。
さていつものように知っている子どもを立てながら、いかにひきつけるか。知らない子どもたちに自信を失わせることなく指導するか。いつも頭が痛い。
頭の中をぐるぐる回る思いを追い払いつつ、「小さい」と言う事を教える。
小学校で習う1006字の漢字の第一歩を、彼らは踏み出した。
漢字については,現行指導要領でも20年前と同じ1006字で続いてきましたが,2020年度からの新指導要領からは,20字増えて,1026字となります。都道府県関連の漢字が増えます。
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