研究授業などの協議会で、司会者が任された仕事をできないことがよくあります。

司会者に任されるのは、会を司ることです。司会が参加者の意見を引き出し、つなげ、なんらかの成果を導き出すことです。
そのためには、田原総一朗さんのように、どんどん関連意見や対立意見の人につなげ引き回していかなければなりません。、

でも、よく見られるのは、「何か質問はありませんか」「関連して何かありませんか」「それではお答えください」「ほかにはありませんか」「すでに意見も出されていますので、質問意見合わせてどうぞ」「もうありませんか。」「それでは講師の方のお話を聞きましょう」

これでは、それぞれが集まってめいめいに好きなことをしゃべっているのと何も変わりません。

司会は、出された意見をまとめ、分類し、深め、まとめる仕事をしなければならないのです。

これを学ぶには、うまい司会をみるしかない。でも現場にはそのような司会ができる人がどんどん減っています。

そこで、一つだけ、参考になればと思ってお伝えしたいことがあります。

それは、質問がでたら、それをなんらかのカテゴリーにいれるということです。

「今、目標に基づくてだてであったかどうかということについて質問が出されました。」のように。出された意見や質問を「目標に基づくてだて」というカテゴリーに一旦入れるのです。

そうして、目の前に広げた紙にそのカテゴリをまるで囲って書いておきます。

その上で「関連する意見があればどうぞ」といえば、司会は、そのカテゴリに従って会を進めていることが明確になります。エッジが立ったのです。

司会の仕方を改善するには、まず、これからして見てください。

協議に移る頃にはいくつかのカテゴリが出ているはずですので、司会がその中から重要だと考えるカテゴリを柱にします。司会が決めていいのです。司っているのは司会ですし、それを任されているのだからです。

「それではこれから◯◯について意見を求めます。」とやれば、少なくともそのことについての成果が得られます。

私は、20代のある日、そのような司会を見て瞠目し、それから自分で会議を引き回すことができるようになりました。