2018年1月、京都府京丹教職員の負担軽減を目的委するために校務支援システムを導入したというニュースが出ました。

 これによると、通信簿や指導要録、出欠情報をPCで管理し、書類作成の事務作業の負担を減らすという考えです。

 同市教委では、すでに2011年からタイムカードを導入しており、勤務時間が長い職員には、学校長が声掛けをして健康を害さないように指導するそうです。

 このような意図で校務支援システムを導入する自治体は増えています。
 働き方改革により何とかしようとしているんです。


 私の住むところでも、同じような状況です。


 教師が長く残って明日の準備をしていたら、学校長に指導されます。いかにも効率が悪い教員であり、もっと段取りをよくしてサクサク仕事を進め早く帰れるように働き方を是正しなさいといわれているかのようです。

こういったことが、現場の教師にとってはとても違和感があることは、市教委はご存知でしょうか。

これを働き方改革と言われると違和感がある・・:なにか、すり替えられているような気持ちになるのです。

 授業の準備をしなければ明日の子供たちが困るから、残って授業の質を高めようとしているのです。それを指導により帰らせられたら、できるはずのプリントや資料ができないままということになります。


 校務運営システムにより書類作成の時間が減るということですが、実際にそこに入力するのは教師です。教師は児童生徒の状況や、出席の状況を放課後に入力するのです。さしてかわりません。

ましてや、「期限厳守」などと記された委員会からの調査を気担当教師に任された場合、「早く帰れ」と指導されたら、授業の準備を置いてでも先にそれをしなければならない。

帰るのは早くなるかもしれませんが、そうやって仕事の質を落とすことが働き方改革なのか、ということです。


 校務運営システムの導入は、働き方改革の一つの形にはなっても解決の糸口にはなりえません。


私たちには、「学力向上」という至上命題のもと、授業の質を落とすとすことは認められません、

 長時間労働の根源は、授業時数です。そして、人の不足です。   


 5時までの間に、授業する時間しかない、というところが長時間労働の原因なのです。


 教師は学び、準備しなければなりません。

 教育行政にかかわる上のほうの方々や、いたずらに授業時数を増やしたがる議員さんたちは、「子どもの勉強内容くらい、いちいち研究しなければならないことはなかろう。大人なんだから教科書の内容くらいその場でわかるだろう。教科書を子どもの前で読んで、テストをしておしまい。簡単なことだ」くらいにしか考えていないのかもしれません。

 しかし、ノーベル賞をとらせるための教育は、そんなものではありません。これからの急激な変化に耐えられる子供を育てるための教育は、「教えてテスト」ではだめなのです。
 丁寧に、丁寧に、やらなければならないのです。
 

 また、一般の学校は附属小学校かなにかのように授業だけに集中して教師のリソースを投入できるわけではありません。

 かなりの時間を保護者対応、生徒指導に割いているのです。

 明日の準備は、保護者が帰った夜の9時から、ということが年に何度も何度もあるのです。
 教師がせねばならないこと以外のことがたくさん課せられているという認識の上で働き方改革を行わなければ 絵に描いた餅です。

 結局「人」です。
 時間数を増やしたうえで負担軽減をいうのならば、人の拡充しか解決の道はないのです。
 「研修」でも、「使える資料のアップロード」でもありません。
人です。

 また、働き方改革は、部活動問題の解決だけにスポットがあてられるべきものでもありません。
 教職員の長時間労働といって「部活動」のことしか出てこない記事や報道に、いらだつ小学校教師は多いのです。

 小学校の、「4時まで授業して残り1時間で明日の6時間分の準備」という簡単なだれでもわかるおかしな状況にメスをあててもらうことが必要です。