Lyustyleの教育ちゃんねる

2017年03月

3回目。「教室ツーウェイNEXT創刊2号」からです。
 

P24に、ベリー就学前教育についての紹介があります。学力の経済学で有名になった話ですね。
 

ベリー就学前教育というのは、低所得のアフリカ系米国人の3~4歳の子どもたちに,質の高い就学前教育を提供し、その後の子どもの成長について追跡調査したものです。
 

これを受けた群は,40歳の時点で,学歴,収入,持ち家率が高く,生活保護受給率も低いということがわかっています。
 

しかしIQは最初こそ受けた群の方がたかかったが,8歳くらいではほとんど差がなくなっており、このプログラムは8歳くらいまでの学力を高めるには効果的ではあったにしても、それは長続きするものではなかったこともはっきりしています。
 

では、40歳での生活の差を生んだのは何かというと、それが非認知能力の育成でした。
 

ペリー幼稚園プログラムでは,自主的,能動的な集団での学びが行われ,そこで「興味・関心」「協調性」「自制心」「社交性」などの非認知能力が育成されていたのです。
 

単に、知識を学ぶと言うことだけでなく、人とのかかわりの中で、育成される能力。これがあったかなかったかということが、40歳の時点での差になったわけで、非認知能力をたかめることはとても大切、ということがこれもよくわかります。
 

記事中,「学び合い」についての誤認識が見られるようです。
一方的な教え合いと書かれていますが、いわゆる「学び合い」は決してそうではなく、むしろ一方的に教えることをよくないこととしているものです。
その点が気になりました。

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全開からやたらと時間が空いてしまいました。
直後に風邪をひいてしまい,こちらに記事を書くという気力の回復に時間がかかりました。
「知的生活ネットワーク」の方は,それでもかなり頻繁に更新しているのですが,やはり仕事に直結するこちらの方は,更新するにはちょっと心が重たく,しばらく遠ざかってました。

しかし,記事は5本ほど書いていていつでも投稿できるようになっています。
記事を書く気力はあったのですが,なぜかここに来るというところにハードルがあったようです。
来たら,なんでもないのにね。

ということで,その時書いていた記事を出していきたいと思います。

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非認知能力に関する本を30冊読む、という志ですが、ちょっと時間がかかりすぎるのと、一冊の本についてしっかり掘り下げたいこともあるので、30冊ではなく「30記事」ということにしようと思いました。
非認知能力についてAmazonで調べても、なかなかこれという本を30冊みつけられなかったということもあります。
 

とうことで、タイトルを「〇〇30」という形に変えます。
 

さて、2回目の今回は、前回とおなじく「教室ツーウェイNEXT創刊2号」からです。
 

G7教育大臣会合にでられた文部科学大臣補佐官 東京大学大学院教授 慶応技術大学教授 鈴木寛さんの寄稿が目を引きました。
 

ツーウェイは、このよう世界的な舞台で活躍されるというキャリアのある方も、一般の教室でがんばっている教師も同じ土俵で寄稿した本作りになっているのがおもしろいですね。
 

この中で、確認された「倉敷宣言」では、「新しい時代に求められる資質・能力」として、「どのように社会・世界とかかわり,よりよい人生を送るか」ということが大事だということになりました。
 

「予測困難な変化の激しい世界を生きる次世代が,自らが将来を創り出すことができるようにすべき」であって、「与えられた課題に効率的に回答する力にとどまらず,自ら新たな問いを立ててその解決を目指し,他者と協働しながら新たな価値を生み出していくための力を身に付けていく必要がある。」

とのことです。
 

具体的に育成すべき能力として、コミュニケーション,コラボレーションの力 創造性,批判的思考,問題解決力,困難から立ち直る力といったいわゆる非認知能力の育成があげられています。
 

非認知能力の育成が、これからの時代、世界的に必要とされているのだと言うことがよくわかります。

そういった意味で、日本の教育の特性である、清掃などは注目されている、ということがうなずけます。
 

清掃指導は、子どもの心を育てるのだということはよくわかっているつもりですが、世界の学校並みに清掃は社会に頼んで教師の指導から外してもらえば、どれだけ楽になることかと思っていたことも事実です。給食指導などもおなじくその指導がなくなっただけで、教師にはどれほどたくさんの時間や得れるギーの消費が抑えられるでしょうか。

touban
 

しかし、それら特別活動や生徒指導の内容が日本の子ども達の非認知能力を育ててきた明治期から続く教育資産である、ということを聞くと、やはり大事なのだな、と思えてきます。

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