Lyustyleの教育ちゃんねる

カテゴリ: 1年生との付き合い方

6月15日 №45

くにゃくにゃパラダイス その2

先日こいのぼりフェスティバルをやったバスケットコート。その横の第一グラウンドに子どもたちと一緒に出た。


早速ラジカセをつなぎ、音楽をかける。

久保田利伸の「Keep on Jamin'」。レゲエのリズムの楽しい曲だ。とてもノリが良い。誰でも彼でも体がムズムズ動き出してしまいそうな曲だ。


私も一緒に踊りながらフラフープをまわす。とても楽しい。

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踊りながら子どもたちの顔を見るとどの顔もくしゃくしゃになっている。髪の毛がふさふさと揺れている。だんだん体が熱くなってきた。


曲が終わり、子どもたちが集まってきた。

「先生。暑いよ!」


これはいける、と思った。

体中を使って踊った後だ。「くにゃくにゃ」の体感をしっかりとつかんだだろう。


「みんな紙を横にして描きたい?縦にして描きたい?」と尋ねた。「縦にする」という答えが返ってきた。自分が踊っているところを大きく描くには縦にするほうが都合が良いのだ。

しかし子どもの「思い」によってはそうとばかりも言えないこともある。大きさについては言わなかったが、ほとんどの子どもが画面いっぱいに描いていた。ちまちました絵ではなく、踊った延長で大きく動かしながら腕を動かしながら描いているように感じられた。


何人か、画用紙を横にして小さく、描いていた。
しかし、これを「小さいからダメだ」と見てはならない。小さいが、こちゃこちゃと人間をいっぱい描いている。子どもたちは「みんなと踊って楽しかったよ」と表現しているのだ。子どもは楽しいとこちゃこちゃと描くものだ。


しかし、これはちまちました絵ではない。ちゃんと絵の中の人物が語っている。小さいが、体に動きがある。「これは誰。これは誰」とちゃんと言えるのだ。大きく描かなくても、ちゃんと自分の思いを表現することができている。これで良い。


孝S君がくにゃくにゃの様子をよく書いていたので、皆に紹介した。浩S君が感心して、自分の絵を見直し、体の動きがもっとよく表れるようにした。


浩S君は、外でやったと言うことを表すためにユーカリを描きたかった。その時、名言を成した。


「先生!ユーカリもくにゃくにゃだ!」


私はいたく感心した。


確かにその通りだ。枝の先がくにゃくにゃになっている。この「くにゃくにゃパラダイス」を外でやるよさはユーカリにもあったのだ。


私は自分で見つけられなかったことをくいた。先に見つけておれば、そこの時間の始めにユーカリを見せて、「あのようにくにゃくにゃに踊ろう!」などとおしゃれな言葉かけができたものを。


しかし、彼が見つけてくれたおかげで、絵がいっそう楽しくなった。「まるで僕を描いてと言っているみたいだ」と言ってユーカリを描き始めた子どももいる。

連絡

●今週は体育の時にマラソンをしてからオープンでの練習をする計画を立てるのですが、今日体操服持ってくるように伝えておりませんでした。申し訳ありません。明日と明後日お願いいたします。

●今日机を回りながら筆箱の中をチラチラと見せていただきました。ほとんどの子供の筆箱に赤鉛筆が入っておりました。ご協力感謝いたします。

●足し算の宿題いかがですか。「いやだ」と思わない程度に無理なく習熟できるよう、色々と工夫しているつもりですが…。

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6月12日 ナンバー44

自分で動く

算数。
プリントを私のところに持って来させる。
持ってきた後の事まで指示しておかないと、プリントを出した後はてんやわんやの大騒ぎになってしまう。

今日は指示を出していなかったので、あっちでおしゃべりこっちでダンスが始まったが、「僕計算やってるよー」との声。
Yuくんが「計算カード」を出して始めているではないか。
他の子も気づいて席につき計算し始めた。

くにゃくにゃパラダイス 1

以前「こんなことしたよ」と言うことでたんけんの絵を描かせた。
感じた事は、どの子も「ちまちま」した絵を描くと言うことだ。
特に女の子はかなりガチガチのお人形さんに固まっていて、自由な気持ちで楽しく描いていくことができないように思われた。
「鼻をかきたくないよー」と言う女の子もいるのだ。


何とかして我を忘れたようなのびのびした絵を描かせたいと思った。

色々と理屈を考えずに自然に腕が動き、いつの間にか画用紙からはみ出してしまった,そんな絵を描かせたいと思った。


今週「こんな絵をかいたよ」をするにあたって色々と考えた。

「楽しかったことをかきましょう」といっても描けるものではない。

使う色数が少ない、体の動きが描けず気をつけ姿が多い、小さくて表情が表れない、などの実態を…少しは使う色数が多くなった,少しは体をくにゃくにゃに描けた,少しは表情が出たなどに高めるためにはどんな題材が良いか。


強烈に楽しい体験、汗が出るほど体を動かせる体験、きれいだなと感じさせられる体験、そういう体験をさせて絵を描かせると良いのではないか。ではどうすればいいか。


前日の帰りの車の中であれこれ思いを巡らせているときに思いついた。


フラフープをさせよう。


あれはいつも体育でやっている。フラフープを私が持ってくると飛び上がって喜ぶくらい好きだ。みんなかなり上手くなっている時期でもある。

フラフープなら体をくにゃくにゃかなり激しく動かさないといけないし、手も顔もその表情を体感できそうだ。


レゲエの音楽をかけてやってみよう。楽しい気分この上ないだろう。

おまけに、外でやろう。空の青さ、芝生の緑でたくさんの色が使えるだろう。いっそのこと絵に描く自分には好きな服を着せて良いことにしよう。


題材の名も子どもにズバリとつきささるものが良い。「くにゃくにゃパラダイス」と言うのはすぐに決まった。


こうして木曜の図工の時間を迎えた。

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6月9日 ナンバー43

祝 皇太子殿下 ご成婚!

30年に1度あるかないかと言う大変な日です。日本は今頃大騒ぎでしょう。

日本にいて一緒にお祝いできないのが残念ですが、今日は子どもたちにお話をしてこちらからお祝いをしました。

子どもたちの「読む」力、一段と伸びる

近頃、子どもたちがぐんぐん読めるようになってきている。
家での音読がかなり奏功しているように思われる。
うまくすらすら読めるのでこちらもどんどん読ませる。


新しい単元「おはようって いい気持ち」など、色々と方法を変えて10回は読ませた。

数多く声に出して読むすることだ。

読む 書く 聞く 話す

国語の時間には、この4つの活動を1時間の中に取り入れるよう留意している。


上述のごとく「読む」は、どんどん力がついている。

「書く」については、字形指導,視写等でこれもぐんぐん上手になってきている。

「話す」については、国語以外での様々な活動を含めて、友達の前で話をすることがずいぶん好きになりつつある。

問題は「聞く」ことである。

入学以来、これだけはほとんど伸びていない。


いや、先生の話はずいぶん聞けるようになっている。(そのように話している)

ここで言うのは、お互いの話を聞きあう、ということである。

自分で動く

「先生、筆箱はどうするんですか。」
しまうんですよ。
「下敷きはどうするんですか。」
しまうんですよ。みんなしまうの。
「ノートは?」
それもしまうの。
「教科書は?」


何でもかんでも聞かないとできなかった子どもたちが、だんだん自分で判断して動くようになってきた。


何も言わなくても次の時間の準備をして遊びに行く。

起立がかかるまで、ノートに字の練習をしている。…etc


こういうことをしばらく発見しつつ、この通信上に記録していこう。

ブロック操作の名人

足し算ブロックを使ってさせている。


式を見てさっとブログを動かして答えを見つけられるようになりなさいと言っている。


「ブロック使い」の名人を育てたいと思っている。

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6月7日 ナンバー41

ノート

近頃授業中に次のような子どもたちの声を聞くことが多い。


○「先生!もう、ノートをこんなに使ったよ!」


自分の、この2ヶ月の学習の後しみじみとかみしめているのだ。


○「えー!もったいないよ。」


算数は、右側が何マスも余っていても次のことをやるときには必ず下の行から始めさせる。その時の言葉である。


「ノートは空いているところにどこにでも書いて良いのではない。」ということを今からしっかりと教えていきたい。


子どもを見ていると驚くのだが、上の学年へ行っても放っておけばとんでもないところから書き始める。
「順番にページめくって」とか
「1番上から」
とかいった大人の常識が彼らには約束事としてなかなか受け入れられない。
だからこそちゃんと教えておきたい。



算数のノートは横10マスである。


「1 +1 = 2」で5マスだから、右にもう一つ書けるわけだ。だから1番下まで書いた子どもは、今度はページを変えずに同じページの右側の開いたところに書こうとする。


その結果このページの第1行目は次のようになる。


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これは避けたいので、次のページに,と言うことになる。


「▼」のところにたてに赤線をひかせてから1ページにぎっしりと書かせる実践もあるが、2桁になるとできないし、①などと問題番号をつけさせるとマスが足りなくて使えない。


それより空白を作りながら,あえて次の行へと進ませて言ったほうが、後々ノートの使い方の習熟へつながる。第一見やすい。



しかし、「もったいない」と言う子どもの感覚には感心し、驚いた。


「後から、前のページをめくってみて空いている場所は邪魔にならない程度に字の練習に使ってごらん」と言う意味のことを言っておいた。

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かっぱ

かっぱ かっぱらった

かっぱ らっぱ かっぱらった

とってちってた


ご存知、谷川俊太郎さんの「ことばあそびうた」から。


促音「っ」の学習をしたので、子供たちに教えた。「っ」の嵐のような歌である。


一生懸命にお家の方に教えようとした子もいるだろう。

まず暗唱させて、できるようになってから朝学習の時間なりを使って視写させてみようと思う


ところで今度、下のようなプリントを作った。そのうちにおうちの方と一緒にやってもらおう。(先に学校でやるが…)

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「□っ □」はたくさんあるので、色々とお話ししながら探していただくわけであるが、「っ」が頭に来ているものも中に入れている。「そんな字はないんだ」ということに気づかせるため。第一発音できない。


「っ」が最後に来ているものは、声ならあるだろう。「あっ」とか「めっ」など。


これ、終わったらぜひ手を叩きながら一緒に読んでいただきたい。

「ねっ」「こ」ではなく「ね」「っ」「こ」。


みっつの字でできている言葉だ、とい意識づけるため。

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操作を通して…

うちの子が、先週「お父さん、ぼく,足し算できるよ」と言って「5 +3 = 8」とか「2 +3 = 5」などと言っていた。


「なんで知ってるのさ?」
と聞くと
「『ようちえん』にのっとう(「のっている」の博多弁)と言う。


「偉いなぁ。ところで、2 +3っで一体どんなこと?」と聞いた。

「よくわかんないよ。」



就学前の子どもの知っている「足し算」はここどまりであろう。
数字の扱いはできているが、数そのものを扱えているわけではない。また、生活の中の事象に置き換えて説明できるわけではない。


そのようなことができるようになり、「数の概念」をより確かにしていくのが1年生の算数である。


例えば2 +3 = 5であるが、答えを出すだけなら、指を使って幼稚園の子でもできる。

意味が言えないといけない。


「1 +2」とか「4 +3」などと見せられてぱっと答えが出てくる子が何人かいるが、ここは、じっくりとブロックを操作させながらやる。
数を扱えるようにするため。


焦らない。

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「そ」まで指導

先週で、「そ」まで指導し終えた。ここまでで、全員が正しい形で、そして「はね」「とめ」「はらい」などを正確に書ける字は次の通り。


「き」「く」「こ」「さ」「せ」。


これらに,一つ共通点がある。

それは「はらい」が含まれていないということだ。


「はね」「とめ」は容易だが、「はらい」は書きながら徐々に力を抜いていくと言う高度な筋肉の働きが要求されるため、できない子どもが多い。


書かせてみると、自分ははらっているつもりなのに、力を抜いたと思えば運筆もストップしているので「とめ」のように見えるのである。

前にも書いたように、これはすぐにできると言うものではないので、ひたすら練習である。

これができるようになった時、全員の子どもがすべてのひらがなを正しい字形で書けるようになっていると思う。


「い」は「はらい」はないが、右側が長くなる子供がいる。同じく「はらい」はないが、形がまだおかしいものには


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がある。

正しい字形と美しい字

字形が正しければ美しい字になっていくもんだと思う。


ここで言う「字形」とは、「とめ」「はね」「はらい」、それから、点画の長短や方向を正しくすることを行っている。


字形には、2年以降、点画を交わらせる位置に気をつけることや、漢字の組み立て方に気をつけて書くことなど年を追って出てくることになるが、この1年における「とめ」「はね」「はらい」を丁寧に書くことができておれば、「整えて書く」ことが身に付きやすいように思われる。


例えば「そ」の字。一画一画をちゃんと折り、終筆の「とめ」ができることが必要だ。


ただそれができていても「*(下に図示)」のように中心からずれる子がいる。

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しかし、そのことはその都度教えはするが、あまりうるさくは言わない方がいいかもしれない。


このように「整えて書く」と言うことは、「か」のように、左と右に書くと言うようにすぐにできやすいものとは別に、手の運動能力や感覚によるものがある。


それらは「とめ」「はね」「はらい」などを大切に書いている、ということでよしとしたい。美しさは

後からついてくる。


後はプリント、書き方の時間等での指導で行っていく。



●さて字形を整えて書くということを意識したひらがなプリントを作ってみました。

今日の宿題プリントがそれです。

「●」は始筆や「折れ」の位置、「○」は「はらい」を示しております。

子どもさんの様子を見られてのご意見をお待ちしております。

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<承前>

bbq


なんと、見事に全員が正しい「か」が書けなかった!!
うふふ。こちらの思うツボ。


「本当は知ってるのに!知ってるのに!」

くやしそうな子どもたち。


くやしさは取り除いてあげたかったので、

「いいんだよ。それでも充分『か』の字に似ているよ。読めるよ。」と言ったら、火に油を注いじゃったみたい。


「まぁ、とにかく見といてごらん。」と言って次のように書きました。(下図左)


ka


子どもたちのは上の右の方のようになっていたんですよ。


これはとても大切なことだと思っています。
なぜ?


だって「か」の字は「加」と言う漢字からできたでしょう?


ひらがなと言う文字文化は、その成立と切り離せないですもの。「正しい形」を学ぶと言うのは、こういう事と関係があるんですよね。



実は、たった1人「まだ知らないよ。」と言う子がいました。今まで「か」の字を書くと言う経験をしてきてなかったからです。私が書くのを見て、うれしそうに「わかった」と言いました。

私は、その子を前に出して黒板(ちゃんと縦横の線が入っています)に書かせました。
T美さんです。

書けたのです。


大いにほめました。


他の子どもたちは大騒ぎで、「わかった!自分たちにも書ける!」と言うので、また持って来させました。


そうすると…!!


できていたのはHアキくんとAヒトくんのたった2人!


なんと、「知ってる!」と言っていた子どもたちがほとんど書けなくて、今まで知らなかったT美さんがかけたのです。


大逆転です。


皆、この3人の字を見に走っていきました。


tadasi

今度は、全員書けました。


「みんな「『知ってる!』と思っていたからちゃんと先生の教えたことが見えなかったの。でもT美さんは知らなかったから一生懸命先生の教える字を見てて、なんと、このクラスで1番初めに書けるようになったの。」


「HアキくんとAヒトくんは『知ってると思ってたけどやっぱり知らなかった。ちゃんと見よう。』と思って一生懸命見てたから次に書けるようになったの。」


「『知ってる!』と思っているといつまでたっても本当のことはわからないの。『知ってると思ってたけど、やっぱり知らなかった。』と思うことから勉強は始まるんだね。あとの字も本当にできるように勉強しようね。」


「は~い」


…といっても、全く通じないのが1年生なり。

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「か」の字知ってる! ①

毎日毎日「知ってる!知ってる!」と、それはそれはどの教科でもすごい騒ぎ。

「そうかい。そうかい。」とうなずいて見せるわけです。

さて水曜日で一応「あいうえお」までの指導を終わりました。正しい筆順と字形を,面白い歌を歌いながら覚えさせました。

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歌を歌いながら、これらの誤りに気づかせ、、正しい字形に気をつけさせようとしました。

「い」は全員かけます。「う」では、払えない子が3人います。これは手の運動機能の問題もあり、すぐにはできるようにならないでしょうから、急がせないようにします。

「え」は
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となる子が3人。
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となる子が2人。

これもあんまり言うと嫌になりますので、気長にやります。

「あ」「お」は、意外とできます。難しいと思ったのですが。

さて、このようにしてきていよいよ「か行」と言う事なのですが、子どもたちのほとんどが、もうすでに「知ってる!」

ひらがなをこれ以上習うことに飽きている様子でした。

「今日は「か」の字を・・・」
「もう知ってます!」
「そんなことないでしょ。まだ知らないでしょ。」
「知ってるよー!」

さて、この場面をどうするか…。

①「知っていますか。そうですか…」と言ってすぐすぐ引き返す。

②「うるせ~い。知っていようが知っていまいが知ったこっちゃねぇ!だまって教科書を開けぇーい!」と怒鳴り上げる。

・・・

などと言う情けない手はとれません。

「知ってるよ!」と言うのを、自信を傷つけることなく、「やっぱり知らなかった。ちゃんと勉強してみたいな。」と意欲を持たせなくちゃならない。

「知ってるのにわざわざ勉強なんてしたくね~や。」という気になっているのでなかなか難しい。

「やっぱり知らなかったんだ。」と言う事実を知らせるしかないなぁと思いました。


「それじゃあ、ノートに書いてきてごらんよ。」と言いました。


感心感心。みんなちゃんと「かきくけこ」と書いてくるではありませんか。

しかし、ものの見事に全員字形が違う。


「おお!似ている!でも違う。」


自分こそは絶対書ける!と自信満々に持ってきた子全員が、私から「すごい!「か」の字に似ているね!」と言われて、ぶ然とした表情で帰ってきます。

(続く。)

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◯入学当初、机にかじりつき、おずおずと自分の居場所を広げていった子どもたち。


図書室に連れて行ったり音楽室に連れて行ったり、生活科で学校探検したりする中でだんだん行動範囲が広がり、それとともに一人ひとりが自分らしい顔で動き始めた。


一人ひとりの子どもをとらえるというのは本当に難しいもので、とらえたと思った時には既にどこかに行ってしまっているとはよく言われることだが、そのとっかかりが見えてきた。


話し方、書き方、数え方、遊び方、食べ方、並び方…など、生活の中の多くの指導をどう組み立てていくかを具体的に考えていく時期に来たように思う。


先日のアンケート。全部揃った。

●ご協力ありがとうございました。そのうち学級通信上で自己紹介の文を掲載させていただきます。

こいのぼりフェスティバル

明日は「こいのぼりフェスティバル」がある。

例年、参観となっている。


私個人としては初めての授業参観なので国語か何かの授業を見てもらいたいところだが、例年そのようになっているらしいので…。


ただ、授業参観の日でなくても、いつでも教室にいらして結構だと思っている。先日、お一人お見えになった。所用で学校に見えたのだが、時間があるので、との事だった。はじめ,遠くから遠慮がちに見ていらっしゃったので、中に入ってもらった。そして「あ」の字の書き方の指導の場面を見てもらった。


こちらも適度の緊張感があってなかなか良いものだ。張り合いもあった。

結局、昼食指導まで見られてから帰られた。

後日、お手紙をいただいた。

楽しかったと言うことであった。


こいのぼりフェスティバルでは、2年生国際学級とのミックスのグループでひとつのこいのぼりを作る。ただのお祭りでなく、つくる活動が主である。


その活動を通して日本に伝わるこいのぼりを身近に感じてくれたらと願っているわけである。

国際学級の子どもと仲良くなる日でもあり、2年生の子どもを「1年生のお兄さん、お姉さん」として育てる場でもある。

あいうえお

今週で「あいうえお」の全てが正しく書けるようになるはずである。


「う」は,この歌を歌いながら教える。


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きっと喜んで、楽しみながら覚えてくれるのではないかと思っている。

「ひらがな遊びの授業 伊藤信夫」

太郎次郎社でした。


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▶生活科の「学校探検」はお知らせした通り、楽しく行うことができた。


今週は数々の出合ったものたちをどのように学級の友達に表現するか、ということが中心になる。


一人一人、一番知らせたいことがあるだろうから、一人1枚、ポケットカメラでその場面を撮らせようと思っている。

その写真を地図に貼って、教室に掲示しようと思う。(懇談会には間に合わない)


休み時間になると、よくワッペンをつけて探検に行っているので、写真を見てまた行ってみようと言う気になるだろう。


また、牛乳パックで学校を作る活動も考えている。パックをの1つの教室と見立てて窓などをかき、並べて学校を作るわけである。全員が行うわけではないが、牛乳パック、揃えておいていただきたい材料である。(木曜に使う)


他の子は空箱のことを池に見立てて中にメダカを紙で作って入れ、メダカの池を表すかもしれない。
理科室の骸骨、音楽室の楽器を作る子もいるだろう。


教科書には「事務の方のメガネを作ったよ。」などの例があるがなるほど楽しい。「そんなのもありか。」と納得している。


生活科は始まったばかりで、実はやったこともなく、内心おそれおののいていた教科であるが、ふたを開けてみるとなんと夢多き教科であることか。


教科書を眺めているだけで楽しい。


▶算数は、今週、ようやく「10」まで行く。


入学後4週目にしてようやくという感じだが、これまた大事な問題だ。簡単にいくわけにはいかない。


大方の子どもは10までの数くらい読めるし,書けるし,数えられる。

大体「時計のはりが8になるまでに着替えなさい」とか、「5人の人に読みを聞いてもらいなさい。」と、普段の授業の指示の中で数字はバンバン出てくるのである。
もちろんわからなければ使わない。しかし1の2の場合はわからない子がいないので使っている。


しかし読めても書けても数えられても、
「5がどんな数か」
ということは,まだ十分に知らないのである。

5は4の次の数であるとか、
2と3に分けられる数である、とか、
6より1つ少ない数である、とか
5番目の数であるとか、

そういうことを,おはじきや、くまさんやリスさんを使って、じっくりと教えていかないと「5を知っている」ということにはならない。


「数の概念」というやつである。


これをおろそかにして上すべりで行ってしまうと,1年の終わりの2桁の足し算くらいになってわからない子どもが出てくると言われている。


「もう知ってるよ」と言う子供たちに、手を変え品を変え、飽きさせないようにしながら、じっくりとやっていかなければならない場面である。


「ようやく4週間で」と言うより「まだ4週間なのに」と言う方が当たっているかもしれない。


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