カテゴリ: 学級通信

10月19日 №82
me
 10月というと,「春」です。朝顔を巻く時期なのです。
 日本では,おなじみの風情のある花であるあさがおですが,オーストラリアでは,どんどん繁殖して植生を脅かすあまり好まれない植物でした。
 ですから,朝顔の種をまくときには,結構注意しましたね。


朝顔フィーバー

 毎日、「今日は出るか」「明日は出るか」と芽が出るのを待ち望んでいる子供たち。


 今日10月13日はまたまた何人かの子どもの芽が出ていた。


 2学期からはグループの活動をさせているが、今は朝の会でグループの子どもたち全員が水をやったらグループに1つパズルのブロックをやることにしている。
 これを黒板に貼り、全部の班のブロックをうまくつなげれば朝顔がきれいに咲いている絵ができあがる。
 全員の芽が出たら、例の「みんなで大きなかぶを引き抜こう」のための「かぶ」を1つやろうと思っている。

 ※今日10月18日現在、ほとんどの子どもの芽が出ました。あと2人です。もう出るでしょう。もし種に原因があってはいけないので、この2人には種をもう1つずつあげました。

月曜日のSJSタイムは…

 毎週1口テーマで作文を行うことにした。

 題はこちらで与えるのだが、どうしても書きたいことがあったらそれを書いても良い。


 一昨日10月12日のテーマは「あさがおのたねまき」であった。

 毎週1つずつ小さな作文ができていくが、国語の時間でもできるだけ文を書く機会を作っていきたい。


 漢字を覚えることを大変楽しんでいるこの時期でもある。少しでも漢字を使って文を書く生きた機会を作りたい。
 そのために、おうちで簡単な日記などを書くのもいいだろう。日記を書いている子どもがいたら励ましの言葉を書いてあげたいと思っているので、ぜひ学校へ持たせていただきたい。


 学校からの作文がたまったら、作文帳を持って帰らせる。できれば励ましの言葉でも書いていただければ子供も喜ぶだろう。

●たくさんの材料をありがとうございます

 先週、材料集めをしていることを通信に書きました。大変多くの材料が集まりました。

 これらは皆、装飾委員会が集めており、材料ごとに分類して工作や生活科の学習などに使われます。どうもありがとうございました。


 なお、これからも何か材料になりそうなものがございましたら、どうか持たせていただきますようお願いいたします。

ひき算-2②

 大変重要なふんばりどころなので、できればゆっくり時間をかけて授業をしたい。


 今日(10月13日のことで1週間前ですね)で3時間目になるが、まだ黒板前に集めて「お買い物」と言う場面をもとにじっくりと繰り下がりの引き算の理解を図っているところ。


 今日は計算の練習もさせた。二問させて持って来させる。ほとんどの子どもは10持ってきて引くことが理解できていると思われる。


 しかし、つまずきも見られる。


 今の段階で見られるつまずきとしては


  • 実際の生活に即して考えさせると、「13 − 9」では「13ドルが10ドルと3ドルだ。10ドルで買って、そのお釣りの1ドルと財布に残っている3ドルとで合わせて4ドルだ。」と言うことがわかるのに、一般的な形式になると頭をひねっている。
  • 逆に、形式だけを覚えようとするあまり、筋道を立てて考えられない。例えば13 − 9で、10 − 9の1と残っている3とをなぜたすのか説明できない。


 じっくりと丁寧に進めていける時代でした。
 下の本では,1年生以外の学年での授業実践を掲載しています。
 特に3年生の図画工作科の授業記録は,付録だけで全体の2割!

   私のシドニー派遣教員日記: 人生に8つの色をつける

10月13日 №81

はねる


筆順リレー

 5つの班対抗で、筆順リレーをやった。1画描いてはチョークをバトンがわりに次の人に渡し、次の人がまた一画書き加えていく。早く上手にかけた班が勝ちである。

 子どもたちは結構楽しんだ。「火」と言う事の最後の画を払わずに止める子どもが多い。後はよくできていた。

 「山」の最後の角が下に飛び出て書いた子供がいて議論になった。教科書で調べさせたら、活字では少し出ていることがわかった。出ていなければいけない、と言う事は無いのだとおさえた。

朝顔の種まき

 チューリップは今年は咲かないだろう。

 教室前の花壇にも一昨年植えた球根の花が咲いている。鉢に植えたのはあきらめた。


 それで、その鉢の四隅に朝顔の種をまいた。

 「おしっこが出るまで水をあげるんだよ。」と言って水をやらせている。


 月曜、私のと,M里さん、K二君の朝顔の芽が出ていた。

 火曜日にはT博くん、Kすけ君のが出てきた。

 子どもたちが大変うらやましがる。


 チューリップと違ってすぐに芽が出て成長も早いので,子どもたちは意欲を持って育て続けるだろう。

 観察日記をつけさせよう。

朝顔の種まき(子どもの作文から)

K助

 十日にあさがおのたねをまきました。10月11日の夕方,M里さんのあさがおがさいていました。せんせいはあさがおがおおきかったです。ぼくは、すごいなとおもいました。
 ぼくは、あした さくかもしれないなとおもいました。M里さんとせんせいはいいなと思いました。

T郎

 ぼくたちのあさがを月ようびにまきました。M里さんのがふたつでていました。せんせいのがいっこでてました。
 ぼくのはでていなかったです。ぼくはあしたはぜったいにでてるかもしれません。ぼくはたのしみです。

G太

 ぼくは、あさがおのたねをまきました。おおきなあさがおになあれ、といいました。
 M里さんはかえりのときめがでました。
 ぼくは、いつでるか、とおもいます。かようびかなとおもいました。そしてあさがおのどろっぷをいれました。

 あさがおのたねまきはたのしかったです。またやりたいとおもいます。

ひきざんー2

 「13 − 9」など、繰り下がりのある計算に入った。計算の仕方を教える事は簡単。誰でもできる。

 「ほら、13から10とってきてその10から9ひいて1でしょう。1と3で4と,こうやるのよ」

 しかし、「なるほど」とわからせる事は難しい。


 「まいにちの学習」月曜日分の三つ目めの買い物の問題を見たら、その子がわかっているかいないかよくわかった。


「10ドル札から買ってお釣りを貰います」と書いてあれば一応安心だった。

 ところが書いてあっても実際に黒板の前でお財布とお金を貼って買い物の真似をさせるとできない、と言うことがあった。


 計算と実際の場面とか結びつかない。


 今、それを結びつけて「本当にわかった」と言えるようにしよう、と懸命。


 ※今日(13日)も、また、お買い物の場面で考えさせました。この辺、繰り返しやって、次第に「やり方」として残っていくようにさせたいと思っています。


 今日チェックしましたら、9割がた…と言うところでしょうか。わかっているが、やり方に結びつかない子が数名…。繰り返し繰り返しがんばるぞー!

9月20日 №75
me

子どもたちはバス通学ですから,時間が来たら,どんな楽しいことをしていようが,切り上げて子どもたちをバスに連れて行かなければなりません。
何かのイベントの時には,何でもそこそこに,子どもたちを体育館に連れて行きます。
バスに間に合うということが第一義的な目標なのです。


今日も大変な子供たち

 金曜日のメニュー。

 朝来てすぐに着替え。

 8時30分椅子を持って運動場へ 見学席に椅子を並べてから入場行進の練習。

 それから開会式。校長先生の話、国旗掲揚、優勝杯返還などの間、ひたすら立っている。

 プログラム1番ラジオ体操で体を動かした後、休憩。

 2時間目は応援の練習と閉会式の入場練習。


 みっちり鍛えられた2時間。最後の20分は「あと何分…」とそればかり気にしていた。


 しかし、それだけでは終わらない。今週いっぱいは昼休みには応援練習とリレーの練習が待っている。


 お弁当をものすごい勢いで食べさせ、リレーの子、お弁当応援の子と分かれて練習へ。練習が終わったら飛んで帰って帰りの用意をし,バスに急ぐ。

 なんとまぁ、大変な1日だったろうか。

 しかし来週は昼休みの応援練習がなくなるので少しは楽になる。

1年生にとっては少~し大変な運動会前の2週間。本校の子はみんなそうやって大きくなりました。最後の1週間、頑張りましょう。

エール交換…?

dance_colored

 応援練習の時、「エール」と言う言葉が英語にあるのかどうか気になってウェブスター先生にお聞きしたところ、「エールはビールのことだ。」と言う返事。


 「ではオーストラリアではこのような相手の健闘を讃えるようなことを何と言うのですか」と怪しげな英語のような言葉で聞くと、「Gleeting to other team?Respect? We say hail.」と言う返事。


 「ヘイル」と発音されました。例のヘイル(以前降って車をぼこぼこにする被害をもたらしたソフトボール大の超巨大な雹のことをヘイルと言っており,私たちはヘイルという言葉を聞くと縮みあがった)と同じ発音ですが、意味は違うのだそうです。


 「Heil Emperor!」などのようなに使うのだそうです。

 「それじゃあハイル・ヒットラーと同じですかね?」と聞くとまさにその通りとのこと。大昔は「こんにちは」の代わりに「ヘイル,◯◯さん」と言っていたそうで、「Hello」はここからきたのではないかと言っていらっしゃいました。


 われわれが「エール」と言っているの英語ではヘイルなのだ、ということがわかりました。


 それでは英語のヘイルがなぜ日本では「エール」になったのか、という疑問が残りました


 体育のT先生にお話ししたところ、興味を持たれ「調べてみよう」と言うことになりました。


 まず外来語辞典で調べてみましたらなんとあっさり解決。「エール」は「Yell」である、とあるではありませんか。「エール」は「ヘイル」ではなかったのです。「Yell」だったのです。


 ところが、これで終わらなかった。


 ウェブスター先生にお聞きしたら「そうです。叫ぶことです。しかし健闘をたたえると言う時に使う言葉ではありませんよ。叱る時に声を張り上げるが、ああいう叫び方です。」

ロペス先生も出てきて「そうそう」と…。


 とすると、エールは本来、相手をたたえるのではなく、相手に罵声を浴びせることなのか?

日本でエールと言っているのは間違いで,「エール交換」では「罵声の浴びせない」になってしまうのか?

「ヘイル交換」と言わなければならないのか?


 この疑問はその日の夕方には解けました。


 T先生がガーリー先生にお話しされたところ、Yellの意味はオーストラリアでは「罵声」のニュアンスだが、アメリカでは「声援」と言う意味になるのだと教えてもらったと言うことです。


 イギリス英語とアメリカ英語の違いでした。


 これで解決。我々が「エール」と言っているのはアメリカ英語だったのです。


 「こんな、当たり前のことを長々と…」とお思いになっていらっしゃる方、すみません。知らなかったもので…。

9月16日 No.74

me
学習も運動会の練習もとても充実した毎日の中,お墓に水を上げるようなちょっとホッとするようなことも・・・・


運動会の練習⑤

 ようやく、ダンスの指導が一通り終わった。雨続きで外ですることがなかなかできなかったので「全員で大きな円を作る」という箇所が練習できずに冷や汗ものであったが、なんとか今日することができた。一同「ほっ」と一安心。子どもたちも先が見えて自信を持ったことだろう。

 スキップも多くの子どもができるようになってきた。


 しかし、4拍子のリズムが取れない子どもはまだたくさんいる。4ステップで前に出て、4ステップで同じ場所に戻ってくると言うことができない。友達より前に行こうとするあまり、ものすごい形相で進み、そのまま戻って来れなくなってしまう。

 5ステップ、6ステップ、しまいには走って戻っている。


 これはおそらく運動会当日まで持ち越しだろう。その辺,割り引いて見ていただきたい。

毎日ダンスばかりだが、今週である程度ケリをつけていかないと最終週である来週がきつい。

小さいねこ

 グッドタイミングで、レイさんの家のねこに4匹の子ねこが産まれたそうな。一体どんな名前がつけられるかクラスの子どもみんなの関心になっている。


 ところで昨日の授業のことである。

 車にひかれそうになって助かった猫の挿絵を黒板に書き、その時の子猫の気持ちを考えてまわりに書かせた。「びっくりしたなぁ」「怖かったよ」などの意見が多い中で、M里さんの「どうしたのかな」と言うのが異色で、話題になった。


 黒板の前でまずH明くんが指摘し、K二くんがうなずいていた。


 M里さんによると、車が急に止まったのでびっくりした事は皆と一緒だが、自分がひかれそうになったことには気づいていないのだ、と言うことだった。

この意見はいい、いけない、と色々と出てきたが、中には「1人だけ違うからダメだ」と言う過激な論もあった。


 ようやく歩き始めたばかりの赤ん坊の例を出して、「小さい子にはそういうことがあるじゃないか、と言うと他の子どもも納得した。かえって「小さいねこ」らしくていいじゃないかと言う考えも出てきた。


 この単元「小さいねこ」では、ノートに自分の考えを書かせて,書いた後から黒板にその意見を書く、と言うことをさせている。


 子どもたちは考えをぐんぐん書くことができるようになっている。

「手」「犬」

 昨日、「手」と「犬」の漢字をやった。


 「手」は、そのでき方を話すと大変興味深そうにしていた。手を使った言葉を言わせると「手のひら」「手と足」「手を叩く」「手首」などとたくさん出てきたが、「てんと」「てつ」なども出てきた。

「手」を意味として使わず、「て」と言う音で使っているわけだ。漢字には、ひらながと違って一つ一つの字に意味があるのだ、ということを教えないといけない。


 M里さんが「犬作ろう」と言ってMさんを誘って教室の後に行ったので見ていたら、自分が手と足を広げて立って「大」の字を作り、Mさんに手で「犬」の点をつけてもらっていた。


 子どもたちは体で字を作ると言う発想にいたく感心していた。


 すぐにその遊びが広がっていった。

墓に水をやる

 一昨日の昼休み、ふと外を見ると手洗い場の前に人だかり。

 「どうしたのさ」と聞いてみると、「虫の幼虫のお墓。人に知られないように、秘密の場所にお墓を作っているんだ」と言う。


 これだけ人だかりがあるのに秘密も何もないもんだ。面白いな、と思っていた。


 体育が終わって教室に帰る途中、地面が何やら騒々しい。

 見てみると、例のお墓の周りが線でぐるっと囲ってあり、中心部に葉はが二本さしてある。


 「こりゃあ、お墓だ…」


 秘密どころではなかった。


 昨日は、そのお墓にA人くんがじょうろで水をやっていた。

 「お墓に水をやって、芽か何か出るのかね。」と聞くと照れくさそうにしていた。

毎日大変な子供たち

 弁当慌てて食べて、リレーの練習に走っていく選手。選手以外はアセンブリホールに集合。応援練習があるのだ。「急げー」

 終わって帰ってくるとすぐ体操服に着替えて「運動場に行け~!」

 運動場から帰ってくると「着替えた子からここに並べ〜!音楽だ~!」

 音楽から帰ってくると、「楽器を置いたらすぐにアセンブリに行け~!応援練習だ~!」

 応援練習から帰ってくると,「帰りの用意をするんだ~!バスがいっちゃうぞー!」


 毎日、大変な子どもたち。


 今週だけだからね。

 がんばろうね。

9月13日 №73

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いよいよ運動会の練習にも力が入ってきました。普通のムカデリレーを,大陸横断鉄道の名前にしてみたり,大玉運びを,アボリジニーの伝説「ドリームタイム」にしてみたり。

ネーミングの楽しさをたっぷり味わう練習となりました。


運動会の練習4「ドリームタイム」

 これだ。今年の低学年の学年競技(ゲーム)の名前はこれに決まり!


 一体どういうことをするのかと言うと、子どもたちが4人1組で手をつないでこれを「ブーメラン」とし、レインボースネークを模したジグザグの道を走ってエミューの卵(赤白の大玉)を安全な所に移す。そしてブーメランはまた、戻ってきて次のブーメランにタッチと、こういう競技だ。


 何の事は無い、日本でよく行われている大玉運びと手つなぎリレーを合体させたものであるが、やっている本人たちが「それっ!早くブーメランを作れ!」とか、「エミューの卵を安全な場所に!」などと思ってやっているところが、日本人学校低学年流の大玉運び+手つなぎジグザグレース「ドリームタイム」なのである。


 ネーミングは、昨年の中学部の競技「インディアンパシフィック対ザ・ガン」と言うネーミングに影響を受けている。内容は要するにムカデレースなのだが、それをオーストラリアで行うとこうなるんだよと言ってるような感じがした。ムカデが大陸横断・縦断列車に見えてくるのである。ただのムカデレースをオーストラリアで行う価値はこのネーミングにある!と痛感。


 ちょうどアボリジナル文化発表会のあった後で,子どもたちもブッシュダンスなどに見られるアボリジナル文化に対する関心を持っていたので、この路線で行こう、と低学年の先生と話し合ってきたのである。


 大玉をエミューの卵に見立て、ジグザグに走るコースを、トーテムの1つであるレインボースネークに見立て、走る子どもたちをブーメランに見立て…。

 カンガルーまで登場するんじゃ、これはもう「ドリームタイム」しかない。


 子どもたちはバトンの代わりにタスキを渡す。はじめは,はバトンを「デジュリドゥ」に見立てよう、なんて言っていたのだが、バトンを持たせているとエミューの卵が運べないのでたすきにした。


 目下、このたすきを何に見立てようかと子どもともども楽しんでいる。

国語「小さなねこ」初めての漢字

 初めて漢字が出てきた。

「小」と言う字だ。


 子どもたちは「知ってる!」「読める!」「書ける!」と大騒ぎ。まだ、知らない子たちがそれこそ小さくなっている。知っている子どもの数を調べているみると8人であった。半分近くの子が知っている。


 この時期になると、子どもたちは字への興味からいくつかの漢字が読んだり書いたりできるようになっているようだ。

 自分の名前を漢字で書ける子どももいる。


 さていつものように知っている子どもを立てながら、いかにひきつけるか。知らない子どもたちに自信を失わせることなく指導するか。いつも頭が痛い。


 頭の中をぐるぐる回る思いを追い払いつつ、「小さい」と言う事を教える。


 小学校で習う1006字の漢字の第一歩を、彼らは踏み出した。


me
漢字については,現行指導要領でも20年前と同じ1006字で続いてきましたが,2020年度からの新指導要領からは,20字増えて,1026字となります。都道府県関連の漢字が増えます。

9月9日 No.72

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運動会の練習3

 いよいよ本格的にダンスの指導を始めた。中心となって指導してくれるのは2年のO先生とロペス先生、そして我がウェブスター先生である。


 子どもたちは男子がカンガルー、女子がエミューになって踊る事は昨日お話しした。

 今日は踊りを入れたが、カンガルーもエミユーも動作がとてもかわいらしい。


 大人にとって簡単なことが、子どもにはなかなかできない。

 「前方に1、2、3、4とリズムに乗せて歩いていく」ということから既につまずいている。

 まず、「1」が一斉に出ない。必ず遅れる子どもがいる。


 さらに「4」では足を揃えるのだが、これも難しい。どうしても足を踏み出してしまう子どもがいる。さらに続けて「後方に、6、7、8と進み,8で足を揃える」等に至ってはまだまだ全滅状態。

 どうしても「4」で一息入れてしまい、続けて動作することができないのである。リズム感の良い子はすぐにできることだが、普通はなかなかできないようだ。


 「スキップしながら。」と言う動きが間に入るが、このスキップができない子がかなりいる。数えようと思っても、理屈で数えるとかえってできなくなってしまうことが多い。

 「左足でポンと飛び上がってそのまま左足で降り、すぐに右足を前に出してその足で飛び上がって見出しで降りるのだよ。」といってもできない。

 手をつないで一緒にしてあげてもできない。

 「スキップしなくてもいいからリズムに合わせて両足揃えてぴょんぴょん飛びながら前に進みなさい」と言うといつの間にか知らずにできていたりする。


 家でも1つ見てあげていただきたい。

力を合わせて大きなかぶを引き抜こう

 壁に大きなかぶの形を切り抜いて貼り付けた。

 次に緑色の紙を葉のように切り、壁に貼り付けた。そうしておいて子供たち一人一人にかぶを抜いている格好の自分を描かせて切らせ、葉のまわりに貼らせた。みんなで一斉にかぶを抜いているような感じになった。


 その横に、「力を合わせて大きなかぶを引き抜こう」と書いた紙を貼った。

 みんなで力を合わせてできるようになったことを探させ、1つにつき小さなかぶを1枚,大きな壁に貼り付けることにした。


 とりあえず、「(みんなで力を合わせて草むしりをしたので草がなくなった。」と書いた小さなかぶを1つ用意してやった。このかぶを早く貼れるように頑張ろうと言うことになった。

大きなかぶの音読

 家で毎日音読に励んでいる事だろう。

 「おおきなかぶ」は読んでいるだろうか。教材も一応は読ませていただきたい。


 ところでこのお話の面白いところは「繰り返し」である。

 低学年の題材はこの繰り返しの楽しさのあるものが多い。これは民話などにも言える。

 子どもたち相手に「日本一のきびだんごじゃ。」「1つ下されい。お供しますけん。」「1つはどうなん。半分やる。」と桃太郎の話をしてやると、きじの所では覚えてしまって、語り手と一緒になって自分たちも語る。それはそれはうれしそうに語る。こうやって昔の子どもは昔語りを1つ覚え、2つ覚えしていたのだった。


 このお話も繰り返してあるが、実は少しずつ変化しながら繰り返している。

 「うんとこしょ、どっこいしょ。」は6回出てくるが、この6回は全部中身が違う。つまり、1人ずつ声の出し主が増えているのだ。かぶに対する願いがだんだん強くなっていっていると言っても良い。…とすると、全て同じ読み方ではない。少しずつ盛り上がっていく読み方になっていくはずである。

 音読の良いところはここだ。声に出して読むことで、より内容の理解を深めていくのである。音読は理解するためにするのだ。

9月7日 №70

席替え、班つくり

席替えに伴って、今日より初めて「班」を作った。4人のグループ光と6人のグループを1つ。
これまでは個人での活動であったが、これからはグループを意識した活動を取り込んでいく。


友達と協力したり喧嘩したりする中で社会性が育っていく時期である。早速弁当の時間も机をくっつけて食べるようにした。


喋るのが楽しくて食べるのが遅れてしまう子どもがいるのではないかと思っていたが、そう心配はなかった。


ジャンケンで班長を決める。1班G太君、2班Kすけくん、3班Hあき君、4班U君が班長になった。早速安全教室用のメガネ作りの材料到達の仕事をしてもらった。

春の花だん 生活科

困ったことに、5月に種をまいたおじぎそうやミニトマトが芽を出さず、植えた覚えもないヒヤシンスやチューリップが花壇に厳然とある。
子どもに何と言って納得させよう。一昨年植えていた球根が芽を出したものらしい。


とにかく、休み中に草でいっぱいになっていたので、みんなで行くことにした。


生活科になると俄然元気が出てくるA人くんは、盛んにリーダーシップをとってどんどん草を抜いている。畑仕事が本当に好きな子だ。


M里さんが畑にある草と同じものが校舎のすみに生えていることを教えてくれた。このことから、畑の草たちが、自分たちがまいたおじぎそうやミニトマトではないと言うことがわかったのだが(まきもしていない校舎のすみにも同じものがあったのだから。)こんなところまでしっかり見ていることに驚いた。


種をまいた覚えもないのに、こんなにたくさんの草が花壇に生えている、ということから、草にもちゃんと種があるのだと言うことをその辺の雑草で見せた。

それが大変印象深かったと見えて、UさんとR奈さんは草抜きそっちのけでその辺の草に見とれいる。ついに、「この芝生のない土にも,見えない種がちゃんとあるのに違いない」と言ってじょうろで水を撒き始めた。


黙々とものも言わずに草を抜いているのがMやさんUみさん、Kすけくん。1人で抜いた面積としてはMやさんが1番広かったようだ。


UみさんとKすけ君が一つ一つ丁寧にとり、大切に左手に束にしていく。見た目には緑色の花束のようになった。

草も,こう丁寧に扱うとほんとにきれいなものだと実感してるようだ。

「お母さんにお土産に持って帰ろう」なんて言っているんだもの。

Uみさんは本当にきれいに洗って束にして持って帰った。

運動会の練習1

今日より1、2年生合同での練習を始める。


今日はラジオ体操の3番までの指導と徒競走の練習。

ウェブスター先生によると毎年並ぶ練習だけでずいぶん時間目を食われる言う。

開会式の並び方、タンスの並び方、徒競走の並び方,ゲームの並び方、といくつもの並び方があるので、子どもが混乱してしまうのだと言う。

そこで、並び方は最小限に抑えると言う1つの方向を作った。ダンスは開会式の並び方をかねよう、などのように。


早く並べ方を覚えるように、現在手を変え品を変え、覚えさせる工夫をしているところだ。


そのせいか、全体の並び方から徒競走の並べ方になり変えさせたところ、わからない子どもゼロと言うパーフェクトの成績。

ウェブスター先生が「Amazing!」と言っていた。


徒競走の練習は、かなりやらないといけない。子どもはコースの上をまっすぐ走れないのである。隣の子に負けまいと、右左に顔を動かして隣の様子を見ながら走るのでぐらぐら体が揺れる。

まっすぐ前を向いて走る指導をしないとコースを超えて斜めに走るので隣の子どもとぶつかってこける危険がある。


今日は何とか走れていた。


9月ですが,「春の花だん」をやっています。
ようやく冬が終わり,これから春になるのです。
それにしても,抜いた草を大事に束にしておみやげにする,というのが1年生ならではの姿ですね。
すてきです。
今なら,どんどんその姿をデジカメで撮るところですが,当時はまだフィルムカメラの時代。
そんなになんでもかんでもシャッターを切るわけにはいかなかった時代です。
それでも残しておきたかった姿ではありますね。

いよいよ運動会の練習が始まります。
1,2年合同での競技やダンスの練習です。
中学部まであるので,各学年ごとにそれぞれでやる時間がないのです。

ラジオ体操を外国の子どもと一緒にやるのも面白いですね。
日本の子どもは,帰国してからすっと入っていけるようにちゃんと教えるのですが,運動会では,「インタークラス」の子どもも一緒にやるのです。
その辺の事情は,下に紹介してある本に詳しいのでよろしければどうぞ。

9/8 No.71

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運動会の練習が始まりました。
1年生は,思いと体の動きがうまく連動していないので,自分はまっすぐしていると思ってもまがっていたり,曲げているとおもっていてもまっすぐのままになっていたりします。

並ぶ,ということ一つとってみても,言葉ではできるようになりません。
「自分は並んでいる」と思っているのですから。
並ぶとはこんなことだよ,と様々な手を使って教えなければなりません。
そういう一つ一つの積み重ねが始まります。

運動会の練習2

 今日の練習はラジオ体操の4番から6番。胸をそらす運動、体を横に曲げる運動、体を前と後ろに曲げる運動である。

 子どもたちは体を横に曲げる運動がなかなかできず、手だけを曲げたり、体を前に倒したりするので、見てあげていただきたい。きれいに横に曲げることによって初めて上体の横の筋肉を伸ばす運動になる。形がきちんとできていないと運動にならない。


 3番から4番へのつなぎは、「左足」を前に出す。ここでも家で話題にして、できれば一緒にしていただきたい。


 その後は徒競走。
 今日は入場門のところに選ばせたが、昨日と変わって全く並べない。なぜか。それは、昨日はコースの上に並ばせていたからである。線と言う基準がないところでは全くダメだった。


 それから、いよいよダンスの練習を始めた。エミューとカンガルーになって踊る。ブッシュ・ダンスのイメージであるが、音楽は軽快なオーストラリアミュージックである。


 明後日からはゲームの指導が入るが、これもそういうイメージで準備を進めている。低学年はアボリジニの「ドリームタイム」で迫ってみたい。ちょうど先週の金曜日のアボリジナル文化鑑賞会後でタイミングが良い。

たして10になる数の習熟を

 10からの引き算や、足して10になる数を求める計算を混ぜて20題だし、子どもの習熟度を調べてみた。


 その結果、思ったよりも時間がかかることがわかった。

 4分が1人、5分から9分まで10人、10分以上が7人もいた。


 「10 − 3」などの簡単な問題ばかりなのでほとんどの子どもが10分かからずにできるだろうと思っていたので,少々意外であると同時に困った。


 例えば、黒板に「10 − 3」と書いて、「答えが分かった子から手をあげなさい」と言ったが、すぐに手をあげられる子供が5人といない。「う~ん」と頭を抱え込んでしまう子供もいる。


 と言って、わからないわけではない。今日は時間がかかったが、ほとんどが100点。2問間違いが1人、1問間違いが2人、勘違いが2人と言うところであったからだ。


 数の操作はちゃんとできている。わからない子供はいない。しかし、時間がかかりすぎている。

これでは、繰り上がりの足し算になった時に、かなりふうふう言わなければならないだろう。


 そこで、「7!」と言ったら「3!」とぱっと出てくるようにしたい。

 ちゃんとわかっているのだから、後は習熟のみである。反射的に出てくるようにさせたい。結局はそこに行き着くのだから。


 教室に「1と9 2と8 3と7 4と6 5と5」と書いた紙を貼った。この5つだけだ。

いつも目に触れさせておきたい。


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できるならば,後は練習。
よく,時間と時間の間に,子どもたちにフラッシュカードのようにして見せて意識づけていました。
だんだんパット言えるようになっていきました。

9月6日 №69
me

2学期が始まりました。
短い「冬」休みも終わり子どもたちが帰ってきました。
いよいよ運動会が目の前です。
さっそく運動会の練習が始まります。

2学期スタート

子どもたちは体調を崩したりすることなく快調なスタートを切った。

始業式の翌日から,早速S.J.Sタイムや,体育の時間に運動会の練習であるが、それにもずっとついてきている。

並び方など大変上手である。
オープンデー、ジョイントコンサートの時と違って、自分の位置をちゃんと覚えており、さっと並ぶことができるようになっている。
間に休みをおくと、こうした子どもの成長を発見しやすくなっている。


9月いっぱいは運動会,運動会の日が続く。シドニー日本人学校3大行事。その最後の1つへ向けて、学校中の歯車が回りだした。

子どもたちを溺れさせないようにと今自分に言い聞かせている。

成長の話2題

国語で大きなかぶをやっている。

先週のある1時間「。」交代で全員に音読させた。


驚いたのは誰1人として拾い読みをする子どもがいなかったと言うこと。

つっかえはするが、ちゃんと文節単位の区切りで読んでいる。
確実に読みの力が上がってきている。


鉛筆の持ち方を調べた。
エミュークラブナンバー56 7月20日に「鉛筆の持ち方3態」という題で載せているが、ほとんど変わっていない。


みるみるうちに成長していくことと、なかなか変化が見られないことがある。

鉛筆、はしの持ち方などは後者の良い例であると思われる。繰り返し繰り返し注意を促していく必要がある。


この辺、家庭と学校との連携が必要。
(…とは言っても「はしの持ち方の指導」までは、よほどの理由がない限りごめんです。日本で「うちの子のはしの持ち方がおかしい。ちゃんと給食時間に指導してほしい。」と言ってきた親がいたが…。)

アボリジナル文化鑑賞会

3日金曜。
モンティさんのブッシュダンスや、ディジュリドゥなどを通してアボリジナル文化にほんのちょっぴり触れた1時間。


良かったのは、踊りに子どもたちを参加させてくれたこと。
モンティさんがブーメランを鳴らしながら踊るその後を、大喜びで踊りながらついていく子どもたちを見ていると、ハーメルンの笛吹を思い出した。本当に楽しそうな子供たちの表情であった。

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さらに踊りや体の装飾の意味を一つ一つ説明してくれたこと。


ヘビやクッカバラ,カンガルー,エミューといった動物たちの動きを豊かに表現しているダンスには、動物と共存しながら生きてきたアボリジニたちの文化を感じることができた。

モスキートを追い払うことまでダンスにしてしまう豊かさ。

子供たちはどっぷりと浸りきっていましたよ。

私も。

8月10日 №67
me
紙上討論会も第4回となりました。
今回で最終回となります。


司会

 子どもが本を好きになるための環境を作ると言う点でお話が進んでいますが…。

 Gさんのお子さんは図書の時間のある木曜日は帰宅すると着替え、宿題はそっちのけで借りてきた本を夢中で読んでいると言う事ですが、思い当たる点をお話しいただけませんか。

Gさん

 そうですね…。育児中は読書が唯一の楽しみでした。父親も日ごろからよく本を読んでいましたね。

司会

 日々の生活の中で親が本を読む姿を自然に見て育ったと言う事ですね。

Gさん

 はい。よちよち歩きの息子が「僕にも読んで!」と1冊の絵本を持ってきたことが第一歩であったような気がしますね。


 また、週末には家族で図書館に行き、本を借りるのを楽しみにしていました。読む読まないにかかわらず、図書館に親しんだのも良かったと思います。

司会

 まさに最大の環境は親自身の姿であるといったところですね。読み聞かせ等はいかがでしょうか?

Gさん

 2歳位まではテレビ、ビデオをほとんど見ずに育ちました。夜中の番組はまだ数えるほどしかなく、ビデオもありませんでしたので…。ですから絵本を読み聞かせる機会が多かったですね。

司会

 ありがとうございました。


 さて皆様方のご協力を得て盛り上がった第一回紙上討論会。

 数々のご意見で分かったことといえば、子どもを本好きにするための数々の環境作りをすること、そして子ども自身の本の選択を大切にするといったところでしょうか。


 私も教室で何らかの環境作りをと思いました。紙上討論会の1回目の頃より小さな時間を利用して読み聞かせを始めたところです。

 効果はてきめんで、休み時間になると続きが知りたくて本を借りに来る子どももいます。


 さて、これで第一回紙上討論会を終わります。


 また、適当な議題があれば2学期に第二回の討論会を開きましょう。

 それではごきげんよう。ご協力ありがとうございました。


lala2

 初めての紙上討論会が終わりました。
 始めるときにはなかなか面白い取り組みだと思っていたのですが,いただいたお手紙を討論会形式にまとめなおすというのはなかなか骨の折れるものでした。
 でも,改めて通して読んでみると,なかなかよい読み物になっていると思います。

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